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広尾 晃の気まぐれ寺ばなし
第36回 奈良時代に活躍した僧侶たち
奈良時代を中心に活躍した僧侶を、年代順にならべると以下のようになります。
仏教関係の主要な人物の生きた時代(飛鳥〜平安時代初期)
義淵の門弟といわれる法相宗系の僧侶が活躍した時代であることがわかります。
また、渡来僧も大仏開眼前後にやってきています。
聖武天皇の時代から息長く都の仏教界で活躍したのは、良弁です。
東大寺建立のきっかけをなった金鐘寺の建立から、鑑真の日本での対応まで、
半世紀以上にわたって中心的な活躍をしています。
良弁と、朝廷で権力闘争をした玄昉や道鏡は、時代がかなり重なっています。
二人に何らかの影響を与えたかもしれません。
奈良仏教は、聖武天皇の没後、藤原氏を中心とする貴族と衝突し、さまざまな騒乱を起こします。
その果てに、都は長岡京を経て京都へと遷ります。
そこには既存の仏教に対する大きな幻滅もあったようです。
最澄や空海は、そうした天皇、皇族、貴族らの新しい仏教を求める空気に応える形で、
フレッシュな存在として世に躍り出たのです。
プロフィール
広尾 晃(ひろお・こう)
1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライター、プランナー、ライターとして活躍中。日米の野球記録を専門に取りあげるブログサイト「野球の記録で話したい」でライブドア奨学金受賞。スポーツ専門テレビ局「J SPORTS」でプロ野球番組のコメンテーターも務めている。著書に『巨人軍の巨人 馬場正平』、『プロ野球なんでもランキング』、『プロ野球解説者を解説する』(以上、イースト・プレス刊)など。
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