今年の1月に発売になった『頭のいい子には中学受験をさせるな』。
10月1日に3刷が出来上がります。
季節を問わず、コンスタントに売れています。
特に、Amazonでのご注文に切れ目がありません。
中学受験に真剣な親御さんが多いということだと思います。
特に優秀な子どもさんの親御さんにとっては、高校受験に苦労するより、レベルの高い中学に入って、その先の大学受験の勝利を考えておられるはずです。
しかし、苦労をして難関校に合格しても、高校から編入する生徒の方が学力レベルが高いのは当然と言えば当然。そうなったときに「やる気」を失う子どもさんが意外に多いようです。
それならば、中学受験はやめておもいきり小学生らしい生活をさせた方がよくないですか? 知育・体育・徳育とバランスのよい育ちをしてほしいものです。
著者の稲荷誠先生から原稿が届いた時、いつものようにさらっと読んで企画検討しようと思っていた私ですが、読み進めるうちに夢中になり、激しく共感を覚えました。
実は私自身が地方の公立高校出身なのですが、同じクラスからは、難関大学に何人も合格しています。
ざっと数えて東大,京大、阪大などの旧帝大と、国公立大学の医学部を併せて約20名。ほかの級友もほぼ国立大学に進学しました。
昔の田舎のことで、進学塾も予備校も行かなかったのにこの成績です。
しかし、演習量が半端ではありませんでした。
ともかく演習して学力を向上させれば、高校からでも十分難関校に入れたのです。
だから、稲荷先生の主張される内容は、実体験としてうなずける内容だったのでした。
深夜遅くまで受験のための塾がよいをするお子さんたち。見ていると気の毒になります。
また、子ども時代は10時間睡眠が基本。それ以下だと脳の健全な発達に支障を来すという説もあります。(詳細は小社刊『子どもとねむり 乳幼児編』(三池 輝久著)をお読みください。)
中学受験はせずとも、子どもの教育に関心のある方にぜひおすすめいたします。